お子さんが乳幼児期~学童期など成長されていく過程で、お口の中の状況も乳歯列期~乳歯と永久歯が混ざり合っている時期など、大きく変化していきます。
成長段階に応じての診療時の接し方や治療法などがあり、健全な永久歯列へと移行できるように当院では診療を行っています。
それぞれの歯並びや咬み合わせの状況を見ながら、必要に応じて矯正治療なども併用する事もあります。
小児歯科治療と矯正治療は密接な関係にあり、当院の矯正医は小児矯正の経験も豊富です。
最近ではマウスピース矯正の進歩により、より矯正治療を行いやすくはなってきています。
乳歯(特に奥歯)の特徴をご存知ですか?
- 乳歯は、エナメル質・象牙質ともに永久歯に比べて半分以下の厚みです。材質も柔らかく、脆弱です。
- 乳歯は歯の神経が大きく、歯の中でその占める割合が大きいのです。
- 髄角(神経の一部)が突出する形になっている事が特徴です。
- 永久歯なら神経まで、到達しない大きさの虫歯でも(小さな虫歯)乳歯の場合はすぐに神経まで到達します。
お子様の虫歯治療
痛みを少なく、恐怖心を感じさせない当院の取り組み
➊歯を削る音(キュイーンといった独特の音)が苦手、怖がるお子様へ
当院では、音がしない機材で治療が可能になりました。
最新のエルビウムヤグレーザーを導入しております。このレーザーはあの嫌な音が無く虫歯を取りきる事が可能です。
レーザーによる虫歯治療は保険治療でも、認められており国も効果が充分あると認ているものです。
虫歯が大きいと、神経と繋がっている場合があります。
レーザーの場合、神経を守るための消毒も同時に行え非常に効率的です。
レーザーによる虫歯治療のみがご希望の方は、受付に気兼ねなくお申し付けください。
➋麻酔が必要な時は、必ず表面麻酔(塗る麻酔)をして効果が出てから麻酔を行います。
使用する針は、現存する麻酔針の中でも最も細いのを使用して痛みを感じにくいように行っています。
治療する場所によっては、電動の麻酔機をを用いる事でより、痛みを感じにくくなります。
➌お子様にもマイクロスコープ下もしくは高倍率ルーペを使用して虫歯治療を行っています。
削り過ぎや虫歯取り残しを防ぐ為に、凄く効果があり結果的に痛みも少ない治療が可能です。裸眼で治療する事はあり得ません。
❹虫歯治療がどうしてもできない場合
無理に治療せずに虫歯の進行止めなどを利用しております。進行止めを使用した歯は黒くなりますが、しばらくの辛抱です。
このような場合には、まずは雰囲気に慣れてもらう為、使用する器具などを見せながら説明し、治療を受ける為の練習や歯磨き指導などできる事から始めています。
保護者の方に対しては、フッ素塗布に代表される虫歯予防の方法や仕上げ磨きのポイント、定期健診の重要性などを時間をかけて説明を行っています。
中には、最初から上手に虫歯治療を受けられるお子さんもいらっしゃいます、その場合は速やかに処置を進めていきます。
- nico 2020年9月号参照 -
歯並び治療(小児矯正)
小児の早い時期から、始めた方が良い歯並び治療、しばらく経過を見る歯並び、永久歯に交換が終わっても継続する治療などお子様の矯正治療は多岐に渡ります。
使用する矯正装置も上記には、記載しきれない程たくさんの治療装置があります。
新旧、治療法や装置など色々とありますが目的は、健全な永久歯列の歯並びを完成させる事です。
矯正治療に年齢制限はありませんが、小児期にしか適応できない矯正治療も存在します。
つまり早く矯正を始めた事によるメリットも沢山あります。
歯並びが悪くなる癖(クセ)も改善していかないといけない場合もあり、是非ご相談にお越しください。
(指を吸う、唇を咬む、常にお口を開けている、物を飲み込む時に幼児の時の癖が抜けていないなど)
また、当院はセカンドオピニオンでの受診も他院への受診も推奨しております。
保護者の方や、お子さんが納得される治療法を最終的に選んで頂いた方が良いと考えております。