歯周病

歯周病について

歯周病と聞くと歯ぐきの病気と思われてる方が多いと思います。
間違いではありませんが、歯周病は最終的に骨が溶けて無くなる病気と認識してください。

初期段階では歯ぐきのみに炎症が生じますが、病状が進行すると歯を支えている骨に炎症が波及し、細菌の出す毒素により骨が溶かされていき、支えている骨を失くした歯がグラグラになり抜歯に至る病気です。

最大の問題は痛みなど自覚症状が出にくい為(初期段階など)、気づいた時にはかなり病状が進行しているという所にあります。

歯周病

つまり現在の歯ぐきの状態や骨の状態を検査で調べる事で、歯周病になっているのか、またその場合はどれだけ進行しているのかを把握する事が大切です。 
早い段階で検査を受けてもらい、治療を開始し生活習慣を改善して頂く事で歯周病は治ります、その結果あなたの歯を長持ちさせる事につながるのです。
一生、ご自分の歯で快適な生活を送って頂けるようにサポート致します。

歯周病の症状

  • 歯茎の出血、腫れ
  • 口臭が気になる
  • 歯が長くなった、歯茎が下がった
  • 歯茎がムズムズする、痛む
  • 歯茎が真っ赤、紫色、黒ずんでいる
  • 膿が出る
  • 歯間が広くなった
  • 歯がグラついている

これらの症状がある場合には、歯周病の可能性があります。当院にまでご相談ください。

当院での歯周病治療の流れ

  1. 担当歯科衛生士から、歯周病の原因や進行した場合、どのような結果になるのかをご説明します。
  2. 現状のお口の中の状態を記録するための写真を撮影します。
  3. 歯周病検査を行い、どの位歯周病が進行しているのか診断します。
    <中度~重等度の場合、追加のレントゲン写真(CTや14枚法)を取る必要が出てきます>

    歯周病検査を行い、どの位歯周病が進行しているのか診断します。

    14枚法

    歯周病検査を行い、どの位歯周病が進行しているのか診断します。

    CT

  4. 歯周病の初期治療を開始します。
    ・歯周病の初期治療においては、セルフケアによるプラーク除去ができているかとても重要になってきます。
     歯ブラシ、歯間ブラシなどを使ったセルフケアの指導を行います。。
    ・院内では専用の器具を用いて歯ブラシでは落とせない歯石などを中心に除去していきます。
  5. 再評価
    歯周初期治療の効果を確認するため、再度歯周病検査を行います。
    一定以上改善していれば、その状態を維持するため、ここで定期健診へと移行します。

  6. 歯周外科治療・歯周組織再生療法
    再評価の結果が良くなければ、歯周外科治療、歯周組織再生療法(エムドゲインなどを用いた)などを行う必要が出てきており、今後の治療法の説明を行います。
    CT撮影やレントゲン撮影を行った結果の画像をお見せして、適切な術式を選択し、ご提案します。
    外科的な処置に入る前には必ず患者様にご説明し、不安の軽減に努めます。

  7. 外科処置を行った部位の経過観察
    外科処置を行えば、必ず重度の歯周病が治る訳ではありません。慎重な経過観察を行い必要に応じて咬み合わせの調整や歯の一時的な連結固定や薬物療法などを行う事もあります。
    特に再生療法などは結果が出るまでに時間がかかります。

  8. 定期健診
    定期的にメインテナンスにお越しいただきます。
    メインテナンスの間隔に関しましては、個々の患者様のリスクや状態に合わせてご提案致します。
    再生療法などを行った患者様は、追加的なレントゲン撮影や結果が思わしくない時は改めてカウンセリングを行い、今後の追加的な治療についてご希望なども含めて話し合いを行っていきます。

歯周組織再生療法

歯周組織再生療法

歯周病の進行によって顎の骨が溶けてしまった場合、そのまま何も触らずに終わるか、外科処置でも溶けてしまった骨の高さまで、他の健全な部位の骨を削ったりしていたのが一般的な歯周病治療(外科治療も含む)でした。

歯周組織再生療法という方法であれば、破壊された歯周組織(溶けてしまった骨など)を再生させることが可能です。

当院では、エムドゲインという薬剤を中心に骨移植材、メンブレンといわれる特殊な膜などを使った歯周組織再生療法を行っております。
歯周組織や骨が再生する事で抜歯になるケースを回避できるようになります。